ミキキメモ

いろいろぽいぽい

ダイヤモンドの功罪、12話読みました。ア〜〜。
今回、綾瀬川が、自分の気持ちを筋道立てて伝えようと頑張ってるのが伝わってくる。自分の考えや目標と桃吾のそれが違うことがわかったうえで、わかってもらおうとして言葉を選んでるなという印象を受けた。だからこそ、それでも桃吾からしたら意味の分からない言葉をしゃべってる人間になってるのが見ていて本当につらい。でも理解しなきゃいけない義理もないんだよね、桃吾も本気で野球してるんだもんな。この試合ずっと全力で綾瀬川の球受けてきたんだもんな。円のこともあってギスギスしつつ、でも円本人がああ言っててコイツとならイケるかもって感じたところでこんなわけわからんこと言われたらハ?ってなるよな…。
勝敗に傷つきながら本気で勝ちを狙いに行く野球をしたい子と、野球をコミュニケーション材料のひとつとしてみんなで仲良く楽しくプレイしたい子、それはどこまでいっても交わらないんだよ。よほどのきっかけがない限り。交わらないふたりは言葉のキャッチボールもできない。つらい〜。
人それぞれ違う「何を目的としてスポーツに取り組みたいのか」にあわせて指導の仕方を変えよう、という動きが最近のスポーツ教育に取り入れられてきたようだけど、そういうことなんだよね…バンビーズの監督もそのあたりわかってそうな人だと思うんだ。言い方が悪いけど、バンビーズレベルであれば。ただバンビーズの枠を外れた綾瀬川の稀有な輝きが監督を狂わせてしまったんだよ…(それでも大人は狂うな!)
今は綾瀬川のご家族がスポーツ教育に熱心じゃないことが救いです。今回の扉絵良かったね(ご家族からしたら良くないが)。頼むからこの家庭はこれからも綾瀬川が次郎としていられる場所であってくれ。▲とじる


毎話読むたびに思うんだけど、❝ダイヤモンド❞のダブルミーニングが最高。一方が野球のことを指すのは言わずもがな、ダイヤの原石として大人に見出された綾瀬川がその硬度をもって周囲の石たちをガリガリに砕いてゆく様子が見事。同時に、功罪の功の面は「綾瀬川が野球でバケモノになるかも…!」と気づいた大人たちしか味わってなくない?つらい!になってるので、綾瀬川や彼と出会った子どもたちのにも“功”と思えるものが見つかってほしいよ早く。
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