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見聞 アニメ  
ジークアクス10話感想です!!これをアップしようとしている今、もう本放送が始まってるんですけど、配信組なので11話を見る前にそっと投稿します。時間もないし、細々したパートの印象より「うおお面白!!」が上回ってきているので全体的な印象をざっくりと。
別投稿にも書いたけど、見終えた直後は「ニャアンになんてことさせるんだよお!!」という怒りで泣いた。

今回は全体通して、自由と不自由について考える回だった。
木星船団パートでシャリア・ブルが感じた自由については、もう少し咀嚼と反芻をしたくて、今「あれはこういうことだったんだ!」と明確な言語化ができない。ただ、シンプルな印象を述べるならら、木星で一度自由になったそのあとに彼は再び不自由を選んだんだなと。空っぽで、もう全部がどうなってもいいとすら思っていた男に、もう一度不自由を選ばせたシャアはよっぽど面白い男だったんだろうな!見てるこっちも「二人の出会い…面白…!」となっています。このシャリア・ブルの過去を知り、シャアへの印象を彼の口から聞いたあとで見るビギニングパート、これまでと違った味わいがあるだろうな〜と楽しみにしながら再上映行くつもりなので、入場列をお通夜にさせないでください(11話へのお願い)

マチュはコロニー生活に不自由を感じ不満があったけど、それは自分で選んだ不自由ではないからだったのかな。今では地球での不自由や、ヒゲマンが得た自由の正体を知ったけど、そんなマチュはどういう選択をするんだろう。少なくとも、今はソドンに留まりヒゲマンの訓練を受け彼の頼み事を聞く(薔薇を目覚めさせる)、という不自由を選んでいるわけだけど。今のマチュはやりたくないことを無理やりやってる感じがしないので、やりたいこととやらなきゃいけないこと(≒やって欲しいと頼まれていること)が合っていて、彼女の性質には合った環境のように見える。世間的に見てどうかは一旦置いておいて。コロニーいた頃より精神的に落ち着いて見えるし、内面的な変化も絶対あったろうな。
逆にニャアンは不自由を選ぶ自由が与えられない環境のままここまで来てしまった。難民になったときからずっと、分かれ道がなくて、でも越えなきゃいけない壁はたくさんある。しかも壁を越えないと生きることもままならない、そんな一本道だったんだろうね。そうしてやっと差し出された手のひらを掴んだ結果が大量殺戮兵器への加担だよ。彼女を今の状況に追いやった戦争がとても憎い。悲しい。
ニャアンがしてしまったことに責任はあるし、なかったことにはならないし、マチュは決して彼女がしたことを許せないだろうけど、それでも最後には手を差し伸べて欲しいよ。互いに銃を所持しているような状況だけど。マチュの銃とニャアンの銃、同じ武器なのに渡されたシチュエーションが異なるふたつ。物語の中でどう使われるんだろう。銃は登場したら使われないといけない。
同時に、ニャアンと同じような環境で育成されたんだろうエグザベくん、こちらもシャリア・ブルとの対決がどう決着するのか楽しみでもあり、怖くもありです。彼が以前「中佐を殺せるのか」と考えていたけど、あれはシャリア・ブルの強者っぷり、手際の良さに慄いたから出た考えのように見えた。中佐に親愛の情が湧いてしまったから躊躇してしまうかも、という雰囲気には見えなかったので、気持ち的には殺せると思う。スキルが追いつくかわからないだけで。なので、エグザベくんが覚醒したりなんだりしたらどうなるかわからなくて怖い。みんな生きて。

話が戻るけど、ニャアンが置かれた状況に対しては「なんでだよお…!!」と泣きながら文句を言いたくなるけど、キシリアの懐柔に文句を言いたいわけじゃないんですよね。戦時下に優秀な部下を囲うのも、自分に忠誠を誓わせるよう立ち回るのも、当然のことだと理解できるので。キシリア自身の信念もわかる部分はあるし。強くなければ生きられない、そういう立場で長年やってきた人なんでしょう彼女も。作中で発せられた男たちの「ザビ家の女が」「女に権力を与えるとすぐこれだ」という言葉を聞くたび「うるせ〜!バーカバーカ!」とジタバタしたくなります。周囲にそんな奴らが多い中、全ては生き残るためにしてきたことで。ニャアンに言い聞かせていた言葉通りのことを信念としてきたんだろうな。
ただ、マチュにほぼすべて打ち明けて(ザビ家トップ2排除の件も話すつもりでいて)信頼関係を築いたであろうシャリアと、ゼクノヴァを発動で何が起きるか伝えなかったキシリアとの違いがのちのち影響してきそうな感じがある。イオマグヌッソ内部にいたニャアンは、外で何が起こったか理解してないよね?「気持ち悪い…」が失われた命を感じ取ってのことなのかもしれないけど。今のニャアンならキシリア様の頼みなら人殺しでも実行してくれるだろうから、ゼクノヴァで何をしてほしいか伝えておいてほしかったな。11話でそんな描写入るかな。全部わかってて生きるためにやったニャアンvsこんな酷いことをしたやつを許せないマチュになるのかどうか…知らないでやらされましたよりこのほうが対立構造作れそう。でもゼクノヴァをおこす=シュウちゃんに会える、と思ってるだけっぽかったもんな〜やっぱり知らないかな〜。
一方、ジフレドはイオマグヌッソのコントロール装置としか聞かされてなかったっぽいエグザべくん…親衛隊トップまで上り詰めてるのに未だ本当のところを教えてもらえないというのは、作中の立場を考えるとかわいそうではあるけど、物語的には彼には彼なりの役割があるんだと思った。退場はしないでくれ…。

ソドンの方でマチュがシャリア・ブル&コモリさんと仲良くなってるのは微笑ましかった。グラナダの方もだけど、イオマグヌッソが完成してるのを見るとペルガミノとの会談からそれなりに時間経過してるようだし、その間に色々あったんだろうな〜と想像できる距離感でかわいい。同時に、その間マチュはずっと国際指名手配犯のままなんだな。お母さんに一言、無事だよの連絡だけでも入れたげてるといい…一番心配してるだろうから。
尋問のときはコモリさんを同席させてたけど、今回ふたりきりで個室にいるのを見て関係の進展が伺えた。ティーンの女子と一緒に密室、いいのか!?と思うところだけど、ふたりのキャラを知ってるから間違いは起きないとわかってるからいいか。メタ発言。銃だって渡しちゃうしね!

ゼクノヴァについても言及があったね。9話で別の宇宙を認識できてるシャリア・ブルの視野の広さに驚いたけど、やっぱりニュータイプの特性によるものだったんだ。シャアがゼクノヴァの向こう側の知識を持ち帰ってくるんだろうか。ゼクノヴァをただの現象にせず、なんらかの意味を持たせる終わり方になるのか。▲とじる


シャリア・ブルの木星船団&シャアとの出会いについての感想は別枠でこっち↓長なったので。

出発時にあんなに希望と自信に溢れたような表情をしていたのか〜。驚きはしなかったけど改めて提示されると今まで知らなかった彼の顔だなあ、とまじまじ見つめてしまう。木星船団の団長になってくれと訓示を受けたのは20代前半?他出典だと木星までは往復4年と見かけたので、その設定が活きてるなら24歳くらいになるか。それでこの規模の旅を任されるってかなり優秀だったんではないでしょうか。周囲からもしっかり評価されていたろうし。与えられた責任、責務、期待、人望、それら全てに私なら応えられるという自信に満ち溢れた若者の顔だ。いやー、いいな。出発前から勘の良さも発揮してそう。それがうまく結果に繋がって評価もされる状況で、自分の勘に強く自信を持っててくれないか。その方が帰国後との落差が大きくなり「勘がいいだけの男です」に味が染みて美味しくなるから…あの自己評価の低さは木星船団のこの経験が原点だよね絶対。出発前の表情を見るとそう感じる。
そんな若者だったシャリア・ブルが、木星までの旅を「くだらない」と言い切るほどからっぽになって、シャアとの出会ってから「ニュータイプがニュータイプとして生きられる世界を作りたい」という考えに至るまでの思考の過程、それから手段を知りたい。シャアがニュータイプだと博士に指摘されるまでに、他にニュータイプと目される人はいなかったんだよね。だから他にニュータイプはと聞かれてシャリア・ブルが連れてこられたんだろうし。そんなふうに、ニュータイプイコール戦争投入と直結される状況が単純に嫌になったのか。戦争を嫌っているふうな言動からもその辺の彼の気持ちは想像できる。ただ、ニュータイプってマイノリティだけど強者なので、うまくやらないと優生思想に染まりかねないと思うんですね。なので、目指す世界をどうやって実現していくのか教えて欲しい。"ニュータイプは人を殺しすぎた"と言ってたことも忘れてないよ。ゆくゆくは、新しく生まれてくるニュータイプたちがみんな、「君はニュータイプだよ」なんてカテゴライズされなくても、ちょっと勘がいい人間、くらいのポジションで普通に生活できる世界になればいいのかな。戦争に駆り出される以外の道を選べる自由を持てるようになればいいのかな。シャリア・ブルが目指す世界のことちゃんと知りたいから生きていてほしいよ。

「私は自分が空っぽになってしまったことに気づきました」
「で、赤い彗星と会った?」
「とても面白い男だと思いました」
「私はまた友人が増えたようだ。よろしく頼む、大尉」
「若く自信家で、大それた野望を持ち、それを自分に課された責任だとさえ思っている」
「だから惹かれたんだ?」
「違います。彼は私と似ている」
「空っぽのアンタと?」
「^^(ニコッ」
ここのさあ〜やりとりさあ〜〜〜めっちゃくちゃいいよね。大好き。
今文字を打って見返すと、惹かれたんだ?の否定がどこにかかってるかふわふわしててちょっと怖いな。自分と似ているから惹かれた、とは言ってないんだよね。自分と似ているから惹かれない、とも取れる。え〜こわ。ジークアクスこういう、どっちとも取れるような言い回しが多いなって思う。
個人的には自分と似ているから惹かれた方にクソデカ一票投じたいです!よろしくお願いします!いや、惹かれたという感情まで達してなくてもいいよ、木星に出発した頃の自分に似てて面白いなと思ったくらいでもいいよ。面白いお友達でいてくれ。マチュが友達だったんでしょ?と聞いた時も否定していないし、シャアに結んでもらった「友人」という立場をずっと大事にしてきたのかなあ。ウッウッ…20歳と29歳の友達…ふたりは仲良し…。 
この辺ずっと噛んでいられる。また別に語ります。語れるといいなあ(11話の最悪の想像をして泣きながらキーボードを叩いています▲とじる


うわーっ!11話配信時間が迫っているのでひとまずこの辺で切り上げる!感想をまとめるのが下手すぎる。なぜかBEYOND THE TIMEを聴いて泣きながら文字打ちしてました(うっかり逆シャアダイジェストを見てしまった人間に怖いものなし)。なんか今感じてる気持ちに寄り添ってくれる気がして。いい曲だよねこの曲…シャアは今回でメビウスの輪から脱却できるといいね…(?)
もうイオマグヌッソが本当に地球環境救済システムだったオチでみんなポカポカいい天気の浜辺て海水浴して終わろう!!餃子とカオマンガイ食べよう!
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