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見聞 アニメ  
ジークアクス11話感想です!
世界の秘密にガッツリ触れる重要回だったのに最後の数分が全部持っていってBEYOND THE TIMEが1週間脳内でリフレインしている。 物語を“終わり”に向かわせる力が強すぎ。


互いに搭乗者が誰かわからないままのマチュとニャアンの邂逅に、何が起きるかわからないぜ!とハラハラして見守ってた。その期待に反して、意外と戦闘がさっくり終わったと感じたけど、そう思うくらいマチュのジークアクス操縦技術が成熟し、ニャアンを圧倒していたんだろう。最初サイコミュで制御してないってことは、彼女自身の判断のみで動かしているということだし、加えて、勘頼みじゃなく明確な意図を持って動いて勝ち筋を見つけてたよね。立派になったねマチュ…これにはきっとヒゲマンも喜ぶでしょう。
シャリア・ブルがオールレンジ攻撃の弱点、というか本質を伝えたのは、彼がキケロガを扱っているときに意識してる部分でもあるんだろうな。相手に冷静にそこを読まれたら勝てない、と彼もわかっているということでもあるんだけど。攻撃の気配が読めないと言いながらもシャリア・ブルのオールレンジ攻撃と渡り合っている今のエグザべくん、かなりマチュのセンスと近い部分あると思う。
マチュ、ヒゲマンにジークアクスの扱いを訓練されていたのと同時に、感情の扱い方も教えてもらっていたのかな。メンタル面で落ち着きが感じられるんだよね。「怒りを鎮めろ」と言われてたのが頭をよぎる。薔薇の悲鳴を聴いて怒っていたように、怒りの発露そのものを押さえたり怒りを忘れたりしてるわけではないんだけど、自分の行動を怒りに支配されることはもうなさそう。そうだといいな。
マチュがあの銃を使ってリミッター解除したときには「銃の使い方がこれでよかった…!銃の使い方がこれでよかった〜!😭」とボロボロ泣いてしまった。終わってみると銃の使用に特に物語を劇的に変えるような効果はなくて、本当に単純に使われただけだけど、逆にそれがよかった。(銃を使わないとリミッターデバイスを外せないしくみなのか?とは思った)

ニャアンは、選択肢の無い道を歩いて来ざるを得なかった結果がここに帰結してしまったなあ。何が起こったかわからず気持ち悪くなっている姿や、なぜかわからないけどこうなってしまったと訴える彼女の叫びが苦しい。気持ち悪さや頭痛に耐えながらもシュウちゃんを取り戻そうと二発目の準備をするニャアン、かわいそうだよ。「マチュが言ったんでしょ!シュウちゃんを守るためだって!」と言うのは本音なのか、それともマチュを責めたい気持ちが出てしまったのかわからないけど、置かれた立場で淡々と任せられた仕事をこなしていても「どうしてこうなったんだろう」と思う気持ちがあったんだろうね。マチュにシュウジを助ける作戦を持ちかけられた時から、だいぶ遠くまで来てしまったね。淡々と任務をこなす姿、エグザべくんと重なる部分もあるな…。
マチュも、かつて自分が頼んだことや、それがきっかけでわけわかのままここにいるニャアンの事情や心情を察したから、あれ以上責めたり怒ったりしなかったのかな。それよりも、ニャアンが気持ち悪くなりながらやっている行為を止めるための行動を真っ先に取った。やっぱり精神的に成長してるよ、マチュ。

“マチュにちゃんと言葉で手の内を明かすシャリア・ブルと、しっかり言語化して目的を伝えることをしなかったキシリア様の違いは、後々どこかで回収されそう”と思っていたけど、ニャアンのキシリア様射撃で回収された。彼女が無線で聞いたシャアとキシリア様の会話内容や、対面時のキシリア様の態度も信頼にヒビ入れてたよね。
でも、射撃後にジフレドで追撃しなかったのは、ニャアンの中にキシリア様に与えられた(と感じた)優しさが積もっていたからかなあ。キシリア様がやったことはNT道具化目的の懐柔だし、薔薇の中身やシャアの存在を隠しててニャアンに疑心を抱かせたからこの結果は納得なんだけど、目的はどうあれ、ニャアンが優しくされたと感じてたからキシリア様の命を奪うに至らなかったのでは?と考えると、優しさは人を助けるのかな…と思った。シャアのニュータイプの定義を聞いたのと、キシリア様にニュータイプの素養がありそうだったので、ニュータイプと優しさの話がここにもちょっとあったのかなという感想です。

シロウズが「アルファ殺しが2機揃ったか」って言ってることから、ジフレドもジークアクスと同じようにシャロンの薔薇に干渉できる機体なのかな。ゼクノヴァを起こすだけではなくて。もしそうならマチュニャアンでシュウジと決着つけて欲しい。ジークアクスはこの子たち3人の物語だと思っているから。

そんなシロウズくんはシャア・アズナブル…いや、キャスバル坊やで確定でしたね。おめでとうございます。シャアが前髪をかき上げる仕草、そして隠された瞳が現れたとき、私は"メロい"を心で理解しました。すごい。まじやば。令和のシャア・アズナブル。シロウズスタイルがメロかったから言うわけじゃないけど、赤い軍服姿に強制的に姿を変えられたくだりを見たら、もうGQシャアに赤い軍服を着てほしいと正直思えない。いや、全部終わって彼が自分の意思で再び識別職赤や軍服を身に纏うなら、それはそれで「おめでとう!」って拍手して歓迎するよ。でも、全然、着なくてもいいんだ。GQシャアのやりたい選択をしてほしい。でもシャロンのバラのために自分が犠牲になることだけは止めてほしい!いち視聴者のわがままだけど!もしGQ世界がシャア生存ルートなら、生き延びてほしい。これまでのことを無かったことにしない前提で。お願いだよ。
シャアはゼクノヴァにあったときにシャロンの薔薇で眠る少女と言葉を交わしたのかな。一年戦争時にシスルナに現れてその後オブジェクトとしてグラナダ地下に保管されてたわけだけど、あの時点で時間凍結や内部の少女のことはどこまで共有されてたんだろう。シャアが知ってたなら、ゼクノヴァ空間で顔合わせる→薔薇の少女だ→向こう側から来たと言ってる→消さなきゃ、の流れかな。知らなかったら少女と薔薇の前後関係は逆になるか…。いずれにしてもゼクノヴァして姿を消してからイオマグヌッソ計画に携わり、ガンダムフレドも開発してたわけだよね。博士のもとで。しかもフレドがクアックスのニ号機ということはフレドの前にクアックスが開発されたわけで、両機体をアルファ殺しと呼んだわけで…でも赤いガンダムで消そうとしていて…このへんの役割ちょっとわからないけど、シャアが長年計画に関わってたのは間違いないと思う。つまりかなり早い段階からシャロンの薔薇を消すつもりで動いてたってことだよね。
シャアひとりで動いてたのかなとも思ったけど、ジークアクスをクァックスと呼んだり、マチュを見てすぐジークアクスのパイロットだとわかっていたことから、サイド6の事件以降どこかでシャリア・ブルと密会した?と考えてしまう。あとレオーニ博士がいる以上、シロウズくんひとりでガンダムシリーズやイオマグヌッソの計画立ち上げや資金繰りができるはずないと思うんで、ジオン側と協力してたよね。その中でシャリア・ブルと目的を共有した可能性はある?ないかな。シャアがイオマグヌッソは“そのため”に作られたって言ってるから、ゼクノヴァ砲以外の機能はあると思ってるんだけど、レオーニ博士がそれをよしとするか…?とか色々考えてる。まさかゼクノヴァ砲連発してたらいつか消えるとかそんな怖い機能にはしないよね。せいぜい時間凍結解除して直接介入できるようにするとかかな。う〜ん。
ただ、計画の共有の有無を抜きにしても、シャアとシャリア・ブルはお互い目指した世界のために行動してるのに間違いはないはず。ふたりとも、(世界のために)自分のいのちはどうなってもいいとか考えないでね…生きて帰ってくるんだよ…優しいニュータイプがニュータイプらしく生きられる世の中と、責任の取り方を見せてくれ。こちとら1週間、シャリア・ブルが言う軍人の責任の取り方に怯えてるんだよ。あそこでマチュが「あんたはどうすんの」と聞いたの、うっすら何か感じたのかな。おびえおびえ…。
シャリア・ブル、人を殺しすぎたニュータイプのひとりなんだが、それを感じさせるキケロガ操縦技術&オールレンジ攻撃が見事でした。近衛部隊やエグザべくんに手加減できない、殺したくないと言えるのも強者の立場ゆえなんだろうけど、これも本心だろうし、目的のために殺した責任は負う覚悟だよね。それを表情変えずに言えるのは、さすが胆力がある軍人だな。エグザべくんは殺さないで…ふたりとも生きて…。
彼は作中の他のニュータイプと比べて、物理的にも時間的にも思考的にも、“遠く”を見ることができる人なんだろうなと感じる。年齢や経験値の違いから得た視点なのかも。その先見性はこれからの時代に、人に、ニュータイプにきっと必要だから、生き残っておくれよ。フラグ全部回収して元気にキケロガくるくるさせてMS部分で赤いガンダムをキャッチしてくれよ。キケロガのMS機構はこのためにあったんだ!と泣きながらスタオベさせてくれよ。

コモリさん、本物のニュータイプはそんなことしないと言ったり、事細かにゼクノヴァの説明をしてくれるのにはきっと理由があるよね。"本物のニュータイプ""本物のゼクノヴァ"を知っている立場…一体なんなんだ。「本物のゼクノヴァが始まるんです」と行った時の彼女の表情、ちょっと絶望感があるようにも見えるんだよ。シャリア・ブルがなぜキシリア様の近衛隊と戦っているのかはわからなかったようだけど、シムス大尉が言ったシャリア・ブルの目的に対しては「本物のニュータイプはそんなことしないよ」と断言する。つまりシャリア・ブルの本来の目的を知っているか、またはシャリア・ブルが本物のニュータイプではないと思っているかどちらかだよね。え〜全然わからない。物語の解決方法以外で一番気になるのコモリさんのポジションかも。

シュウジの告白からマチュの驚愕顔にあわせてBEYOND THE TIMEのイントロの♪ジャーン♪を聴いた時には大笑いしながら手を叩いた。本当に試聴直前までBEYOND THE TIMEを聴いてたから、ガンダム初心者だけど♪ジャーン♪だけで正体がわかってしまった。でもゼクノヴァの光の中からガンダムが現れるのは全く想像してなかったので「はあ????」って拍手の手を止めてポカーンとして、涙が頬をツゥ…と伝う中で流れるスタッフロールを見つめていた。こっちに向かってくるガンダムの怖さが異様ですっっごかったな!怖い!

次回予告がシュウジなのは、彼の本質的な部分にも触れて物語が終わるからだろうか。"世界の終局か""それともニュータイプの宿命を越えてみせることができるのか" ぜひ後者でよろしくお願いします😭この、ニュータイプの宿命云々のところが、別世界から白いモビルスーツを登場させてまでもこの作品で描きたかったことなんだろう。11話終わり時点では、かなしいかなシュウジは明確に敵対するポジションなんだけど、こう、うまく、全部まるっとみんな笑顔で終わってほしいよ!▲とじる
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